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2010年9月28日 (火)

いまさら『ガラパゴス化のススメ』でもないんだが、それでも遅くはないか

 アニメ(ANIME)、マンガ(MANGA)、コスプレ(COSPLAY)、オタク(OTAKU)、カワイイ(KAWAII)とは何か。ポップカルチャーとかサブカルチャーと言われる分野での世界共通語である。

『ガラパゴス化のススメ』(櫻井孝昌著/講談社/2010年9月10日刊)

 2001年7月にPINONEER USAがDVD用にリニューアルした「アキラ」と、前年に日本公開された「ああっ 女神さまっ <劇場版>」を持ってサン・ディエゴで行われたアニメ・エキスポ(ANIME EXPO)に参加した私が見たのは上記のアニメとマンガとコスプレに興ずるアメリカの若者たちであった。でも、サン・ディエゴという場所のせいか東洋人が多かったような気がした。

 そこから遡って1990年10月には我々が作った映画「アキラ<英語版>」を持ってニューヨークの初公開に行った時にはFORBIDDN PLANETというコミック専門店で、日本でもやったことのない大友克洋氏のサイン会を開催したが、そこに来ていたアメリカの大友ファンの中には日本語を流暢ではないながらも話す若者が随分いた。彼等に聞いてみたところ、アニメの「うる星やつら」を日本語版で見ているうちに日本語を理解し、話せるようになったということだ。「日本語がわかったほうが、日本のアニメーションをそのまま見られるからね」ということであった。この頃は、まだJAPANESE ANIMATIONという言い方で、アニメという言葉はなかった。

 今年、ロサンゼルスで開催されたアニメ・エキスポのゲストにはAKB48がいる。もはや、アニメとは何の関係もなく「カワイイ」という合言葉が飛び交っている様を想像すると、この20年間で日本文化のひとつとして、ANIME、MANGA、COSPLAY、OTAKU、KAWAIIが定着してきている状況が見て取れる。

 勿論、「サブカルチャー」である以上それはメインカルチャーではないことは分かっている。しかし、世界はこうして「サブ」分野から変わっていくということは我々はよく知っているわけで、サブからメインへの変化が着実に進んでいることがわかる。「JAPANESE ANIMATIONからANIME」への変化、そこからMANGA、COSPLAYを経てKAWAIIへと進化する日本のサブカルチャーがアメリカばかりでなく、アジア、ヨーロッパへと浸透していく状況の中で、本年6月になって経済産業省が「クール・ジャパン室」を設置することが発表された。これまで、各省庁の有志が行ってきた日本のサブカルチャーの輸出を、やっと政府全体で推し進めようということになったのだ。多分、こうした動きに櫻井孝昌氏も関係しているのだろう。

 しかし、そのころアメリカでは9月25日のブログで書いた大原ケイ氏のブログにもあるように、ANIME DVDやMANGAが売れなくなってしまっているのだ。大原氏はマーケティングも何も考えずに、大量に出し続けてきた日本企業の考え方がその原因であると結論している。確かに、20年ほど前からJAPANESE ANIMATIONとしてアメリカ市場、ヨーロッパ市場に出始めた日本のアニメは、その後少しずつ市場を広げながら、10年ほど前に大ブレークし、PIONEER USAに加えてMANGA ENTERTAINMENT、BANDAI USAなどが大量にANIMEを出し続け、BIZ、TOKYO POPなどがMANGAを出し続けた。それはまさに玉石混交、なんでこんなものまで輸出をするのという作品もかなりあった。まあ、飽きられちゃったんでしょうね。

 その意味では、何をいまさら経産省のクール・ジャパン室だよ、という気もしないではないのだが、でもやらないよりはまだましか。しかし、まだ出来たばっかりの新組織である。まだまだ、何をやるかということはしっかり定まってはいないのだろうが、そこは櫻井氏の提案をしっかり受け止めて行動することが必要だ。どうも、こういう場所に役所が出てきてうまくいくというためしはないのが普通だ。それは多分省庁間での足の引っ張り合いや、自分の方へ有利になるようにお互いを邪魔しあうという、役人根性が出てきてしまうのが原因なのだけれども、それではうまくいくはずの事業もダメになるのだから、総合的なプロデューサーを決めて、その人の独裁下に物事を進めるという風にやらなければダメだろう。その意味でも櫻井氏の手法に注目したい。

 いまや、日本の世界に向けた売り物としては、車も家電もコンピュータもダメだし、ガラ携もダメだっていうのなら、ANIME、MANGA、COSPLAY、OTAKUそしてKAWAIIくらいしかないんだからなあ。

 

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