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2010年8月 7日 (土)

高校生運動・学園闘争について本を出そうとしている小林哲夫氏に期待

 7/7の「『ニッポンの大学』改訂版を望む」で書いた小林哲夫氏に会った。ということで、小林氏の著書を紹介。

 で、なんで小林氏なのかということを少し。
 小林氏は現在、1960年代末の高校生運動・高校闘争のことを調べており、1/10の拙ブログ「ロスジェネはまだ甘い」を読んで、そこに私の高校時代の経験が書かれてあったことから、興味を持ったようなのだ。事前に小林氏が送ってきた資料によると1961年の逗子開成高校のストライキに始まる全国180の高校での学園闘争と245の高校生運動(集会・デモ等)の記録があり、私の出身高校のバリケード封鎖も載っていた。実際に私が私の時代の高校生運動として意識するのは1968年の紀元節粉砕全都高校生集会あたりからじゃないかと思うのだが。実はそれよりずっと前から高校の学園闘争というのがあったのだということに、少し驚いた。まあ、時代は動いていたのだな、とういうことである。
 そういえば『東大合格高校盛衰史』にも高校生運動に触れている部分もあった。
 ところで、小林氏はこうした高校生運動・高校の学園闘争について本にまとめてみようということなのだが、かなり苦労しているようだ。
 つまり、大学の学生運動や学園闘争と異なり、高校の学園闘争にはあまりセクトの影はなくて、どちらかというとノンセクトの勝手な盛り上がりというような側面が多い。ということは、あまり資料的に残っている物は少なく、おまけに既に40年からの時間が経過しており、当事者の記憶も薄れている。勿論、セクトのオルグなんてのもあったし、全都集会などのような大きな集会はセクトの指導がないとできなかっただろう。
 しかし、学内闘争になると、それぞれの学校の抱えている問題は異なるし、当時の高校生の気分としてはセクトの引き回しには嫌悪感を持っていた。何だそんな「前衛主義」は代々木共産党=民青と同じじゃないか、という気分である。
 おまけに、そうしたセクトの引き回しを嫌った高校生はそれなりに「お勉強」をしていて、マルクス、レーニン、トロツキーの本なんかも岩波文庫や大月文庫でかなり読んでいた。理解できたかどうかは別ですが。そんな小生意気な高校生に向かってセクトのオルグと言ったって、たかだか大学生になってはじめてマルクス、レーニンに出会ったような奴がオルグも出きるはずなく、ヘタすると高校生に論破されるような情けないオルグもいたのだ。まあ、大学生なんて言ったってそんなもんですよ。
 ということなので、あまりまとまった資料はない。しかし、意外だったのは高校の沿革史(「創立○○年史」というやつ)に史実としての学園闘争に触れているということだった。学校としては、あまり触れたくない部分ではなかったかと思うのだが、結構、闘争に対して真摯に向き合う執筆姿勢がある高校が少なくなかった、ということである。もしかすると、高校の先生方って案外真面目だったのかなあ。確かに、バリケード封鎖をしても警察の介入は少なかったしな。こうした真面目な先生を糾弾しちゃいけないね~なんてね。
 ともあれ、苦労を重ねる小林氏の本の出来上がるのが楽しみだ。小熊氏の「1968」nでの高校生運動・学園闘争についての記述にも少し残念な部分があったから尚更である。

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