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« 元気なり若松孝二 | トップページ | 高校生運動・学園闘争について本を出そうとしている小林哲夫氏に期待 »

2010年8月 6日 (金)

「セルフ・ブランディング」の時代なんですよ

『リストラなう!』のたぬきち氏が「成功者ファイル」として紹介されているので読んだ本であるが、たぬきち氏自身がブログで「注目を集めることに成功したけど、後はどうなんだ」と書くように、まさにその通り、Webの世界の中で注目を集めるのにはどうしたら良いかを、丁寧に描いた本である。

『ユーマネー(YOU MONEY)』(中村佑介著/講談社BIZ/2010年7月15日刊)

 Webの世界で如何にしてセルフ・ブランディングするかという佐々木俊尚氏も言うようなテーマを実際に自分で実現した中村佑介氏が、そのやり方を解説している。それも、Webならではの「Free(タダ)」でやろうというのである。Webの世界ではGoogleがそうであるように、とにかく情報を沢山集めた人が「勝ち」である。そこで如何にして情報を沢山集めるか、集めた情報を如何にして注目を集めるようにして開示するか、開示した情報を如何にして評価を高めるか、そしてそうした情報を如何にして「お金(リアル・マネー)」にするか、ということを自分の経験から述べているのだ。

 たしかに、中村氏はそのようにして起業しお金を稼いできた。学生時代から雑誌編集部で仕事をし、その後、大手出版社のマーケティング関係の編集者の仕事を経て、マーケティング・コンサルタントとして起業して、現在がある。この辺、1975年生まれの中村氏らしい生きただよな、という気がする。

 1975年生まれということは大学を卒業したのが97~98年頃、つまり失われた10年の中のまさに「就職氷河期」といわれた時期のビジネスマンである。つまり、このころから、日本のビジネスマンもそれまでの「一生この会社に勤めあげる」という時代じゃなくて「取り敢えず最初に勤める会社は自分のキャリアを作る為に必要な会社」であって、それは「一生勤めあげる」会社ではないという考え方に変わった時代である。

 しかしながら、そうは言っても、一度「サラリーマン」という安定した職種についてしまうと、そこに安住してしまいたくなるのが人間である。それほどまでに「安定」という言葉は人間にとっては「麻薬」である。なにしろ「先のことは考えなくてもいい」のだから。フリーだとそうはいかない。まさに明日の仕事(金の入金先)もどうなるかわからないという立場からしてみると、明日から自分はどういう仕事をしていけばいいのだろうか、ということが問題となるのだ。ライターでもいい、フォトグラファーでもいい、自分の「居場所」を作ってしまった人は問題ない。しかし、大半の「フリー」の連中はほとんどが「明日の食いぶち」を求めている賎民にすぎない。

 という状況の中で起業し成功した中村氏は良いだろう。しかし、この本を読んだところで、読んだ皆がうまく起業できるかどうかは分からない、というか殆どは失敗するだろうというのが、面白いところである。

 何故か、つまりそれは成功者の後追いをするってことは成功しないってことなんですよね。成功者は自分の成功譚を話すけど、それは成功者自身の経験であって、一般化されるものではない。成功者はその成功者だけができたやりかたでもって成功したのであります。

 そう、この本を読んで中村氏の書いていることをマンマ真似したって成功はしないのだ。それは中村氏の成功譚であって、読んだ読者の成功譚ではないのだ。

 ただし、大半の人はFree(タダ)のツールを使って遊んでるだけなのだ。ブログやツイッター、ミクシィ、フェイスブックなんかはすべてFree(タダ)なツールだだからこそ皆それを使って遊んでいるのだ。

 とは言うものの、そのツールはビジネスにいかすことも可能。ということで「Free(タダ)のツールを使って自己実現をはかる実用書」たる本書のような生き方もあるということだ。まあ、でも基本的に「Free(タダ)のツールを使ってセルフ・ブランディングをする」というのは私も大賛成。これからはまさに、セルフ・ブランディングの時代なんだろうな。

 

 

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