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2010年8月21日 (土)

もう一度写真の初心に戻って・・・はデジタルで・・・しかし、モノクロがおススメですね

 近頃旺盛な出版を続ける森山大道。その出版スピードは往年の荒木経惟をも凌ぐほどだ。その森山の最新の書は、まるで<原点帰り>のような本である。

『森山大道 路上スナップのススメ』(森山大道・仲本剛著/光文社新書/2010年8月20日刊)

 撮影場所あるいはテーマは「砂町/佃島/銀座/羽田/国道」。砂町と佃島はモノクロフィルム、銀座と羽田はカラーデジタル、そして国道に至って再びモノクロフィルムに戻る。「国道」と言えば、森山がその昔ジャック・ケルアックの「路上(On the Road)」にちなんで日本全国の国道を自動車で走り回って撮影し続けた映像を思い出す。

 モノクロフィルムの映像は、昔の「アレ・ブレ・ボケ」の写真ではないが、しかし相変わらずコントラストの強い、いわゆる「森山調」の写真である。一方、カラーデジタルでは銀座の夜景では若干コントラストは強いものの、羽田ではそれほどコントラストは強くなく、まるで中平卓馬のような「植物図鑑」のような匿名性の中にあるような写真である。やはり、かなり撮影者の方でかなり自由に色合いを決められるモノクロとは違って、カラーの場合は「色」という要素が加わるだけ、撮影者の自由度は少なくなるのだろう。ということは、森山の場合、やはり撮影者が好き勝手に世界を作りかえられるモノクロフィルム(あるいはモノクロデジタル)の方が向いているということなのだろうか。だとすると、デジタル撮影であっても、モノクロモードで撮影ができるEPSON RD1での撮影をお勧めしたいのだが。どうなのだろうか。ま、これは私の勝手な言い草。

 仲本剛は最近の新書版『BUENOS AIRES』『Sao Paulo』『Light & Shadow』『NAKAJI』などの講談社からでた森山の写真集のプロデュースをした。その中で森山との様々な会話があったろう。

 それにしてもスナップ写真とはなんだろう。という私の写真もそのほとんどが街中スナップショットである。その時、その時に応じて「今日は人物だ」とか「今日は建物だ」とかのテーマを決めているが、しかし殆どの興味の対象は「人物」である。それだけ人物に対する興味が多いということなのだろう。多分、殆どのスナップシューターはその対象を人物に置いてある筈だ。要は、街を撮っていても、気になるのはその街と人との関わりあいだし、その街のなかで人がどうやって生きているのかなのだ。森山は言う『まず、どのようなスケールの商店街にしても、また、人間が多かろうが少なかろうが、人間と商店街の絡みを、やっぱり基本にして撮っていくということ。それともうひととつは、商店の店頭に並べられている品々や、それから建物の一角に貼ってある多くの広告類にもキチンと目を向けること。ただ、通りや買い物客を漫然と撮るだけじゃなくて、必ずそういったいろいろな物を、しっかり見ること』と。つまり、わたしのようなヘボ・スナップフォトグラファーは、そうした「見たもの」をただ漫然と「見ている」だけなのだろう。「ただ漫然と」である。残念だなあ。

 要は、この本は森山大道の写真の撮り方についての、基本的な部分を網羅している、そして「写真集」なのである。しかし、同時に森山流スナップショットの撮り方についての基本的なテキストでもある。

 といっても、所詮は芸術的な(というか創造的な)ものについての「技術」を教えるテキストなんてものはない。それは、それを読んだ人間がそれぞれで解釈し、それぞれで実践し、失敗し、あるいは成功し、という具合に行動を起こさなければ、どうにもならない。

 さあ、明日もスナップ写真を撮りに行くかな。と思ったところで初めて森山を超える写真を撮れるかな。ということである。要は、「実践」しかないのだ。あるいは「実戦(?)」。

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