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2010年8月24日 (火)

終らない戦争の影と経済成長の密接な関係

 桑原史成写真展『激動の韓国 <その四半世紀の記録>』という写真展が現在銀座ニコンサロンで開催中だ。(8/31まで開催)

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(c)桑原史成

 写真展は1964年に始めて渡韓して以来の46年間に亘る韓国の政治経済状況を取材した写真約70点を掲出。つまり、終戦から19年、日本では「もう戦後ではない」という掛け声とともに、オリンピックを開催し世界の先進国に仲間入りして高度成長を開始したころ、韓国では日韓条約に反対する学生・市民の運動が盛んになってきて、国内が騒然としていた時期に初渡韓した桑原氏が見た韓国の様子からスタートし、ベトナム戦争が終了し、参戦していた韓国兵も帰国する1976年までを中心にした写真はなかなかの迫力だ。

 ベトナム戦争に参戦した韓国は、その見返りとして米ドルの獲得とアメリカへの移住の権利を勝ち取った。ベトナム戦争当時とその後も、韓国人のアメリカへの移住は優遇されていてコリアン・コミュニティを作成していった。そうしてアメリカへ進出した韓国人が稼いだ米ドルと、参戦によって獲得した米ドルを元にベトナム戦後の韓国は経済高度成長を遂げ、経済大国の仲間入りを果たしたのである。

 ところで、今年は1910年の日韓併合から100年という言い方が日本ではされているが、韓国ではそれは間違いだそうである。つまり1894年の日清戦争のころから日本は韓国に干渉を始めており、そこから数えれば116年ということなのである。1945年に日本は戦争に敗れ、韓国は解放されたものの、その後の国連軍という名のアメリカ軍と、義勇軍という名の中国革命軍の間で行われた朝鮮戦争で国土は戦火にまみれ、民族分断はいまだに継続中である。さらに、日本はこの朝鮮戦争のおかげで戦後アジアではいち早く経済高度成長をはじめることができた。要は韓国におけるベトナム戦争と同様、経済成長に欠かせない「戦争」の影がここにもある。

 写真展の一番新しい写真は在韓日本大使館前の韓国人元従軍慰安婦(性奴隷)による賠償要求デモが2010年に行われた写真である。つまり、いまだに日韓併合時代の名残が現在の韓国には残っているのである。

 いまや経済大国の仲間入りしている韓国であるが、しかし、まだこうした「戦争の負債」がそこここに残っているということなのだろうし、その「戦争の負債」が解消されないかぎり日本の韓国植民地化に対する責任は残っているということなのだろう。

 桑原史成氏は水俣病の写真で有名だが、こうした韓国での写真活動もやっており、その韓国での写真展も何度か開催しており、水俣の写真展や、この「激動の韓国」展などなど、10回の写真展や写真集の出版で韓国でも知られた写真家なのであるということを初めて知った。何て私はモノを知らないのだろう。

銀座ニコンサロン 8/18~8/31

大阪ニコンサロン 9/16~9/22

http://www.nikon-image.com/activity/salon/index.htm

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