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2010年6月13日 (日)

「肉声の昭和写真家」というほどには「肉声」が・・・

 三木淳(大正8年生まれ、平成4年逝去)、前田真三(大正11年生まれ、平成10年逝去)、薗部澄(大正10年生まれ、平成8年逝去)、秋山庄太郎(大正9年生まれ、平成15年逝去)、稲村隆正(大正12年生まれ、平成元年逝去)、中村正也(大正15年生まれ、平成13年逝去)、入江泰吉(明治38年生まれ、平成4年逝去)、藤本四八(明治44年生まれ、平成18年逝去)、緑川洋一(大正4年生まれ、平成13年逝去)、岩宮武ニ(大正9年生まれ、平成元年逝去)、植田正治(大正2年生まれ、平成12年逝去)、林忠彦(大正7年生まれ、平成2年逝去)。

『肉声の昭和写真家』(岡井輝毅著/平凡社新書/2008年7月15日刊)に収録されている12人の「昭和の写真家」の名前と生年・享年である。

 著者の岡井氏は昭和51年に『アサヒカメラ』の編集長になり、5年あまりの編集長生活の中で出会った写真家の思い出を綴った作品がこの本である。明治34年生まれの木村伊兵衛、明治42年生まれの土門拳、明治43年生まれの名取洋之助に続く世代の写真家たちが、上記の写真家たちである。『日本カメラ』に平成19年の一年間に亘って連載した12名の写真家についての記憶がこの本の元になっている。写真雑誌の編集長としての濃密な時間が岡井氏を取り巻いていたはずである。しかし、それはあくまでも各作家の記述の導入部分に触れたものが殆どで、本分部分にはあまり触れておらず、本分部分は「評伝」のような形で記述がすすめられてる。

 これが、あと10歳若い編集長であれば、あるいはもっと別の雑誌の(もっと編集長個人の個性が出る雑誌の)編集長であれば、もっと違った各写真家の個性的な部分が見られたかもしれない。我々が読みたいのはそんな部分である。ある写真家がある写真を撮った瞬間に何を考えていたのか、何をやっていたのか、何をしようとしていたのか・・・。

 しかし、そのような「深辺」には触れないのが、大マスコミたる朝日新聞の編集者というものなのであろうか、あるいは古い世代の編集者というものは、あくまでも「黒子」である以上、既に現役を去っても「黒子」という状況は変わらない、ということなのであろうか。

 あまり、これらの写真家のことを知らない読者にとってはこうした「評伝」的な書き方の方が丁寧なのかもしれないが、かなりスレッカラシの写真マニアにとっては、ある写真家の「裏話」的なものの方が喜ばれる。

 その意味では、この本は真面目に写真のことを勉強しようというエントリー写真ファンに向けた本なのであって、我々のようなスレッカラシ向けのマニア本ではないのかもしれない。そう言う意味では「私にとっては失敗本」であった。

 まあ、「新書」なんてのはそうした「永遠のエントリー本」なのかもしれない。変なことを期待した方が間違っているのだ。

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