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2010年6月16日 (水)

世界報道写真展2010

 石原慎太郎都知事の唯一の善政と言ってよい恵比寿の東京都写真美術館で『世界報道写真展2010』が開催されている。

「報道写真」というと「戦争」とか「暴動」という言葉が思い浮かぶが、まさに世の中には「戦争」と「暴動」と「政変」にあふれているという感を新たにすることとなった。

 世界報道写真大賞を取ったのはピエトロ・マストゥルツォ氏のイラン大統領選挙にまつわる政変に取材をした写真である。昨年6月の選挙で現職のアフマディネジャド大統領が選挙に勝ったのだが、対立候補のムサビ氏は不正な票の操作があったとして異議を申し立て、ムサビ派が激しいデモを繰り返していた。このデモの取材をしていたマストゥルツォ氏は逮捕されそれまで取材していた映像はすべて削除されてしまった。その後の取材にはかなり規制がかけられて思うようにできなくなってしまったが、取材再開数日後、夜になってから建物の屋上から「アラーは偉大なり」という叫び声が聞こえてきたという。その後の日にも同じように市民は夜な夜な屋上に上がっては、バルコニーから、あるいは窓から叫んでいた。その様子を撮影した写真が世界報道大賞を受賞した。

 撮影技術や手法ではない、報道写真はこうした「現場」にいることと、そして現場での身の施し方である。「現場」で起きていることに何を感じるか、が一番大事であるということを、再認識させてくれる受賞であったと言えるだろう。

 戦争写真にも面白いものがある。ディヴィッド・グッテンフェルダーというAP通信のカメラマンが撮影したアフガニスタン戦線での写真。タリバンからの砲撃を受けた米軍兵士が防戦態勢に入るのだが、ひとりの兵士が「I LOVE NY」のボクサーパンツのまま銃撃をしている写真である。ボクサーパンツに気を取られていると気がつかなくなりそうなのだが、そのパンツの兵士の右横の兵士の恰好もなんかおかしいと思って見ると、上はTシャツのままだし、靴はスニーカーを履いている。ふたりとも「戦争をする恰好」ではない。寝起きを攻撃されたのだろうか。なんか気が抜けるような戦争写真ではある。

 もうひとつ面白い写真がある。中国のウー・ジーハンという写真家の組写真なのだが、何故か素っ裸で腕立て伏せをしている写真家自身の姿を8枚の写真で捉えたものである。要は、その8枚の写真=8つの場所は、最近の中国でのニュース現場となった場所ばかりなのだ。その場所で腕立て伏せをすることに何の意味があるのかはまったく分からない。しかし、何だろうなあと思わせておいて、8つの事件現場を見せていこうという姿勢だけは、何か感じるところである。

 勿論、こうした写真ばかりではない。日常生活を捉えたもの、ポートレイト、アート&エンテテインメント、スポーツなどのフィーチャーもある。スポーツ部門ではランス・アームストロングを捉えた組み写真なんかもあって、ドーピングチェックの為に小便をするシーンなど、それはそれで面白い。

 また、スポーツ部門になるとやはりアメリカ、イギリスの写真が多くなるとか、いろいろ考えることも多くなるのだが、それはさておき、この『世界報道写真展2010』は8月8日まで開催している。一度、お運びを・・・。

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