フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 日本は再び鎖国をすべきである | トップページ | ロマン、ロマン・・・エッ嘘ロマンポルノでしょ »

2010年2月21日 (日)

すごい新人監督見つけた

『イエローキッド』(真利子哲也監督/東京藝術大学大学院映像研究科/2009年)という映画を観た。

 要は大学院の修了制作作品として200万円という超少額な製作費で、10日間という撮影期間で作られた作品である。通常こうした制約の中で作られた作品というと、かなり自己中心的で観念的な作品をイメージしてしまうのだが、いやはやなかなかエンターテインメントしている作品ができたものだ。

 ボクサー志望の青年・田村とそのタチの悪い先輩・榎本との対立。田村の所属するジムに漫画の取材のために訪れた新進の漫画家・服部と彼の友人の元ボクサー・三田との女を挟んだ対立。そして、田村と服部の描く新作「イエローキッド」のアナライズ。という三つの線が絡み合い、実に見事なドラマに仕立て上げている。

 こうした、低予算の作品の場合、如何に脚本をうまく作るかが決め手になるのだが、その辺がうまい。ただし、脚本の作り方として「ストーリー構成」と「台詞」という二大要素というのがあるとするならば、「台詞」については生硬で、まだまだ力量不足が見られるものの、「ストーリー構成」については見事だ。当初はなかなか前に進まないストーリーに少し不安が生じたものの、服部の登場から先はうまくストーリーが進んで行き、見る者を飽きさせない。これが、監督・真利子の初脚本だというから驚きである。

 監督としては、これまで8mmやDVを使った短編・中編作品ばかりで、長編はこの修了制作が初めてである。スタッフもほとんどは藝大の学生だと思うが、まだ技術的には不十分な感じがある。さらに、HDで制作されているために(だから200万円で出来たということもあるが)不安定な映像になったいたりする。しかし、それを補って余りあるのが脚本の出来である。確かに、バンクーバー映画祭で受賞したり、今年もロッテルダム映画祭、香港映画祭、全州映画祭などから招待されるだけの力量のある作品だ。うまく、もっとメジャーで配給されれば、それこそ化けるのではないかという思いもする。

 いやあ、なかなか末恐ろしい監督の出現だ。

 現在、ユーロスペース(渋谷)で公開中である。

« 日本は再び鎖国をすべきである | トップページ | ロマン、ロマン・・・エッ嘘ロマンポルノでしょ »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/47625589

この記事へのトラックバック一覧です: すごい新人監督見つけた:

« 日本は再び鎖国をすべきである | トップページ | ロマン、ロマン・・・エッ嘘ロマンポルノでしょ »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?