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2010年2月16日 (火)

ふたつのネット論・・・でもなあ

 ほとんど同時に出た<ネット論>というか、ネットについて書かれた文章が現れたので、それについて書きます。

 一つは『ネット帝国主義と日本の敗北』(岸博幸/2010年1月30日/幻冬舎新書)、もうひとつは『インターネット新新世代』(村井純/2010年1月20日/岩波新書)である。

 岸氏は一橋大学を卒業後、通産省(現・経産省)に入省し、2000年から当時の森首相(!)のもとに作られた「IT戦略本部」に従事し、その当時の第1次、第2次インターネットバブルを作り出した張本人。一方、村井純氏はみんなよく知っている、慶應大学SFCの教授でネットのエバンジェリストであります。

 で、この両名が何を言っているかというと。岸氏は、今、インターネットの世界はプラットフォームレイヤー、つまりグーグル、ヤフー、アマゾン、フェイスブックに支配され、これに情報を提供するコンテンツレイヤーの世界、つまり新聞やテレビといった従来の「メディア」企業はまったく儲かっていないという事実であるというように、今のネット社会ではプラットフォームレイヤーの企業だけが儲かって、おまけにそれらの会社はすべてアメリカの会社であるということから、メディアのアメリカ支配が確立されてしまっている、という問題点を挙げる。

 一方、村井氏はことここに及んでも「インターネットの中立性」を言っているのであります。

 確かに、「インターネットは中立」的存在ではあるけれども、それを確立した企業は全部アメリカでしょう、おまけにそれは「インターネット環境がある世界だけでの中立性」でしかないわけであって、いまだにネット環境がない国々は世界中にいっぱいある。それをどうするのか、という視点は村井氏にはない。というよりは、村井氏の視点は「世界中がネット環境になったら」という前提に立っているのだ。現状は、全然世界中がネット環境になんかなっていないわけで、つまり、今の現状は見ていない、ということ。

 まず一つ、岸氏の論点は正しいとしよう。しかし、その結果を招いてしまった原因は自分にあることに対する反省はどこにあるのでしょう。この辺の、「反省のない」人たちがネット社会には多すぎる。反省したんだったら、もうものを言うなよ。反省したことを偉そうに言うなよ。というのが普通の人の感情でしょう。今更、岸氏が何と言ってもネット社会のアメリカ支配は変えることはできないんでしょ。もし、この社会のアメリカ支配を終わらせる方法論があるのならば、その時に発言をすべきである。という意味で、この本は最低の本である。

 次に村井氏の本である。これも最低だね。確かに、このブログだってネット技術のおかげである、ネット技術のおかげで私のような市井の一人間が自分の意見を言えるようなことも可能になった。でも、結局はそんなことも「ごまめの歯ぎしり」でしかない。「ごまめの歯ぎしり」は今までのメディアでもいくらでもあったのである。そんな、「ごまめの歯ぎしり」を集積したって、ロクなメディアにはならないのである。

 そんな、メディアに期待したってねぇ。

 それより、グーテンベルグから以来、メディアが発展する状況の中で、だんだん、発言することとか内容とかが「バカ」になっていっていないか?

 グーテンベルグ以前は、聖書を僧侶が書き写すことでしか、言葉は伝わらなかった。それはそれで確かなものだったんだろう。それが「印刷」で伝わるようになっってから、聖書は普通の人が見るものになった。次に人間は「新聞」を「出版(本)」を考え出した。ここで、人は「バカ」なことを書くことの(読むことの)快感を覚えた。そして次に人間は「電波」を使うことをおぼえた。ラジオとテレビである。この辺から「バカ」化が始まっている。要は、ラジオとテレビは「感じたことをそのまま言っていい」メディアなんだよな。でも、その前に「放送」という倫理の問題がある。

 それが、ネットになって大爆発しちまった。もう、何を言ってもいい。外国人に対する差別発言なんかはあたりまえ。弱者に対する差別も当たり前う。女を犯してもいい。人殺しの予告をしてもいい。

 もはや、まさに「ネットはバカと暇人のもの」というとおりの状況なのだ。

 どうする?

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