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2010年1月17日 (日)

死刑囚とのマスタベーション

 死刑囚と終身刑囚の違いについて話を聞いたのはいつ頃のことだろう。要は、死刑囚は死刑執行までの間にとにかく人生を集中して、その間、すごい量の本を読んだり、勿論書く方も書いたり、すごい量の詩を書いたり、まあ、文字系のことが多いんだが、とにかくその集中の仕方は並大抵じゃない、ということだ。一方、終身刑囚の場合は、そんなに集中して何かやることなんか何にもなくて、どっちかというとノンベンダラリンと毎日を過ごしている、ということだ。

 どちらも、自分の人生の終わりまで刑務所(死刑囚の場合は拘置所)で過ごさなければならないという状況は同じなのに、何故、そのように違うのだろう。そこで、言われているのは、とにかく生き永らえている間は無事過ごせるという終身刑囚と、法務大臣の気まぐれで、いつ(明日かもしれないし、10年以上おかれた人もいる)殺されてもおかしくない死刑囚の緊張感の違い。生き永らえながらも、(多分)人間の寿命までは生きられる終身刑囚。いつ、その人生を終えなければならない時期が来るのか、それも近い時期にくるのであろう死刑囚。

 その違いが、死刑囚と終身刑囚の違いだそうだ。

 しかし、この映画は、そんな死刑囚と終身刑囚の違いに関する映画ではない。作品は『真幸くあれば』(御徒町凧監督/高山由紀子脚本)。映画は「死刑囚」と「その死刑囚に婚約者とその不倫相手を殺された女」の間に愛が成立するのか、という問題である。というよりは、愛ができちまった、という問題である。多分、女(原作では榊原茜・映画では川原薫)は、死刑囚(南木野淳=後の川原淳)に会っている間に、相手と自分との距離感のつかみ方がわからなくなってしまい、その死刑囚との恋に陥ってしまったのだ。まだ童貞だった死刑囚。しかし、婚約者の不倫相手を殺した後に、その死体を目の前にマスターベーションをした死刑囚。そして、最後には女(茜・薫)を描きたいという理由で、彼女の裸の写真を要求する死刑囚。

 最後には、「満月の晩」に二人で同じ時間にマスターベーションをすることで、一体感を感じる象徴的なシーンは、まさに美しい。

 とは言うものの、『シナリオ』誌でこのシナリオを読んだ方は、「随分違うな」という印象は待つ筈。出来はどっちが、と言われてしまうと、何とも言えないのだが、出来上がったた映画の方がうまくできてるかな、という感じはある。まあ、話は大体見えているのだから、後は、映像的にどう見せるかという部分が多いのではないか。

 勿論、その為には、しっかりしたシナリオがあってのことだけど。

 ええ、最後に宣伝。原作『真幸くあれば』は講談社文庫(2009年11月刊/¥860+税)から出版されてます。原作を読んで、『シナリオ』の脚本を読んで、そして映画を観ると、この作品を3倍楽しめます。全部、違うからね、でも、話は一緒。ただし、原作は「死刑廃止」に関する記述が多いです。

 死刑廃止ということに関していえば、1989年に国連で「死刑廃止条約」というものが締結されたんだけど、日本は未だにそれを批准していません。2000年後も何度かECUとかなんとかからいろいろ言われてるんだけど、日本の主張は「日本国民は死刑を望んでいる」という「世論」が多いとのことだが、何の世論を言っているのだろうか。

 映画の後は、澁谷から代官山を散歩カメラ、EPSON RD1s+Smicron 35mm。

 代官山の変わり方にはびっくり。

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» 『The Economist』に死刑制度の記事 [愛と苦悩の日記]
■今週の英『The Economist』の特集は米国の死刑は宝くじみたいなもんだ、という内容。ここ数年で米国の死刑執行は急増しているらしい。遺伝子検査技術の発達で死刑が取り消しになる例が少なくないようだ。米国では確かに『グリーンマイル』のような映画が作られる必然性があるということか。 日本も死刑を廃止していない数少ない先進国の一つだが、オウムのサリン事件などを契機に死刑賛成(pro-death)が...... [続きを読む]

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