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2010年1月21日 (木)

武器と戦争と・・・あとは何があるの?

 戦争とは、結局人と人との殺し合いなんんだな、というのが最初の感想。確かに「戦争は高度の政治局面」であることは認めるが、それはあくまでも戦争をマクロ的な視点から見た結果でしかなく、ミクロ的には結局「殺し合い」でしかないのだ。

 しかし、その「殺し合い」にも、昔は「英雄的な決闘」という範疇があって、それは殺されても無駄死にではなく、「英雄的な死」というものであって、それは殺した方、死んだ方、双方にとって「英雄的な行い」の中の出来事なのだった。そんなこと言ったって、死んじまったものは、死んじまったんだよな、という庶民の発想は許されない。昔は「英雄的な死」と「無駄死に」とには、はっきりとした分裂があったのだ。

 したがって、1862年、ガトリングが「機関銃」というものを発明した時、それは「英雄的な死」を否定するものとして、主に西欧貴族社会から退けられたというのはよくわかる。とにかく、機関銃は「人を殺す機械」として実に優れたものであったわけなのだ。それは、人の死について英雄的であるかどうかにかかわらず、単純に「死」をもたらした。それが、発明から長らく機関銃を採用する軍隊が少なかった理由だというのが筆者の説である。

『機関銃の社会史』(ジョン・エリス著/越智道雄訳/平凡社ライブラリー/2008年刊/1400円+税)の話をしています。

 たしかに、戦争が単なる「人殺し」ではない状況が、第一次世界大戦の前まではあったのかもしれない。ただし、それは貴族の間だけであって、庶民(そのほとんどが労働者や農民だったのだが)にとっては、単なる「人殺し」でしかなかったのだが。戦争の全体状況を決めるのは、双方の「死者の数」ではなくて、その先頭に立った指導者(要は「お殿様」)による勝ち負けの決めなのだったのだろう。

 しかし、その後の戦争は結局どちらの国(軍)がどちらの国(軍と国民)の人間を沢山殺したのかというのが、戦争の勝負を決しているのではないか。ベトナム戦争のような「限定戦争」の場合も、結局はベトナム人民が殺したアメリカ人の数が多かったが為に、アメリカは戦争をやめざるを得なかったのである。

 しかし、所詮は武器。「人殺しの材料」に過ぎない。そこでいつも言われる「自分の武器が強いる莫大な損傷に人々が気づいたときに、戦争は阻止されるだろう」という超楽観論がその後も続けられ、「第二次世界大戦に入ってからは、同じような論理で絨毯爆撃、ついには核爆弾の登場となる」という。要は「最終兵器がこっちにあるんだから、おまえはだまって降伏しなさい」もしかして降伏しなかったら「最終兵器」をだしちゃうよ(という脅しだけが通じる)。という、発想でしかない。まあ、アメリカは日本で二回実験してるしね。

 キリスト教の発想からすれば、ハルマゲドンがあるわけだから、それがいつきてもいいわけで、ということは、世界核攻撃ということも、ないわけじゃない。しかし、世界はキリスト教徒ばっかりじゃあないのだから、キリスト教徒の教義だけで動いちゃいけないのである。しかし、キリスト教徒ってのはどうしようもないのかね。もう、勝手にハルマゲドンに向かって動いているよう。

 ま、それはそれとして。こうした「軍事のことに対して、社会面から活写した記述」というのはあまり見られない。

 そこだけでもいいのだけれども、とにかく「自分の武器が強いる莫大な損傷に人々が気づいたときに、戦争は阻止されるだろう」という発想がものの見事に覆されている事実に気がつかされている我々自身の問題だ。実は、同じ論理で「これがあることで戦争を早く終わらせ、これ以上の犠牲者を出さないで済む」と言われた原爆(核爆弾)の存在の後に我々が知らされたのは、その後の、戦術核やら劣化ウラン弾のことである。

 これって、「核爆弾」とどう違うの?

 

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