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2009年12月 1日 (火)

木村伊兵衛とアンリ・カルチェ=ブレッソン展

観てきました。

しかし「木村伊兵衛とアンリ・カルチェ=ブレッソン」って、すごいタイトルだよね。だって、この二人の間には、ほぼ同じ時期に写真家をやっていた、っていうだけの関係で、二人の写真思想には何の共通するものはないし、共同して仕事をしたということもないわけで、唯一の共同作業といえば、写真展のオープニングに飾られていた「木村伊兵衛が写したアンリ・カルチェ=ブレッソン」と「アンリ・カルチェ=ブレッソン写した木村伊兵衛」という2枚の写真だけである。その時、二人は両方ともライカ(M3?)を使っていた、というのが二人の共通点なわけである。

したがって、写真展の構成も、まず最初に木村伊兵衛の写真がズラッとならんでいて、次にブレッソンの写真がズラッとならんでいて、という構成にならざるをえない。

しかし、その最後に何と「コンタクトシート」がならんでいるコーナーがある。これは、写真家にとっては結構ツラい展示であろう。というよりも、両名健在であれば許諾しなかったんじゃないかな。発表した写真は問題ないけど、未発表の、それも失敗やら何やらなんでも写っているコンタクトは、写真家にとっては絶対に人には見せたくないものではないかな。写真(写真家)を研究している者にとっては重要なものかもしれないけれど、作家(写真家)にとっては、その草稿を見られるような恥ずかしさがあるはずだ。

ま、もっとも先に書いた「木村が撮ったブレッソン」と「ブレッソンが撮った木村」も、「小説を書いている作家の写真」みたいなもので、作品の読者にとってはどうでもよいものなのかもしれない。が、作家のファンにとっては「見たい」ものなんだよね。でも、それは作家自身の姿なのだから、草稿やら書き損じを見られるのとは違う。作品を研究する者にとっては重要なのかもしれないが、それを一般に公開するのはどうかなという気がする。

もちろん、私自身も二人のコンタクトを見て「なるほどね」と感じる部分もあったわけで、コンタクトを公開する意味もなかったわけではないが、やはり「一般に公開するものじゃない」ってのが基本じゃないだろうか。基本的には、後を追う写真家は「どうやってこの写真家はこの写真を撮ったのだろう」ということを、悩みながら、考えながら、同じ失敗を繰り返しながら、撮っていくものなのだ。

で、話は変わって、先の「木村伊兵衛が写したアンリ・カルチェ=ブレッソン」だが、さすがに「粋じゃないですか」ってなもんだね。コートを着て、ちっちゃなバッグを肩にかけて、手元にライカというのがいいんだよね。

その逆「アンリ・カルチェ=ブレッソンが写した木村伊兵衛」の方は、残念ながら「あまり粋じゃない。」木村氏の一番粋な写真は、国内で誰が写したかわからないが、「もうちょっと黒いコートを着て、ソフト帽をかぶって、ライカ(たぶんM5)を抱えた木村伊兵衛氏」の写真であります。

そこで気がついた、両方に共通するのは「コートを着て、眼鏡をかけている」ということなのだ。そうか、「コート」と「眼鏡」ね。

私のカメラスタイルにしよう。

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