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2009年12月26日 (土)

突撃娘の見る夢は

 押井守の新作「アサルトガールズ」を観てきた。「アヴァロン」から8年目の実写長編作品である。もっとも、押井にとっては「すべての映画はアニメになる」のだから、実写だアニメだという分け方はあまり意味のあるものではない。

 とはいうものの「アヴァロン」から、という言い方は、「アヴァロン」で描いた世界を更に推し進め、<アヴァロン(f)>という仮想空間で行われるスナクジラ狩りというゲームに参加する人間が主役であるという設定は、やはり「アヴァロン」的な世界を描いているということで説明がつく。ただし、「アヴァロン」との決定的な違いは、「アヴァロン」の主人公は、ゲームの世界と実際の世界を行き来して、現金に換えたゲームポイントで買い物をし、犬(バセットハウンド=ガブリエル)に食事をさせたりするのに対し、「アサルトガールズ」では完全にゲームの中だけの世界で完結している点である。勿論、この主人公たちにも、「ニートの引きこもり」だとか「二児の母で夫がジャンキー」だとか実態の生活があることは彼らの台詞で表現されているが、画面にはその実態の生活は出てこない。つまり、それだけ世界は進化して、いちいち実態の生活を見せなくても状況は理解される程度に、映画の周辺が動いてきているということを言いたいのだろうか。

 しかし、この簡潔な世界観は何だろう。「天使のたまご」以降の押井作品でよく見られた衒学的な回りくどい台詞やら、ウンチクは全く見られずに、実に単純明快なストーリーが展開される。さすがに、押井自身が「今回はエンターテインメント」と言い切るだけのことはある。しかし、単純に過ぎて、全くウラのないストーリーは何なのだろう。まるで、短編かせいぜい中編くらいのつもりで脚本を作ったら、後から配給会社から「こんな短いんじゃ興行を打てないから、もっと長くして」といわれたので、無理やり長くした、という感じのお話である。この辺の事情は、製作関係者に聞かないと分からない。

 当然、軍事オタクのガンマニアらしらは随所にあらわれていて、「突撃娘」というタイトルのくせして、「突撃銃」を使っているのは佐伯日菜子扮するカーネルが持っているFN FALくらいなもので、黒木メイサが演じるグレイは以前「KILLERS」で出てきたRAI モデル500というとにかくバカでかい「狙撃銃」だし、唯一の男の出演者藤木義勝扮するイェーガーに至っては巨大な「戦車砲」を持って(!)歩いている。もう一人の突撃娘、菊地凛子の堕天使ルシファは当然黒魔術を武器にしていて、全然「突撃娘」じゃないですね。ま、もっとも押井風の銃器へのこだわり方をもってすれば、こうした武器選択はありうるのだが、ルシファ以外はね。

 それと、ガブリエルが亡くなったからなのか、今回の犬はバセットハウンドではなく、柴犬です。まだ、立ち直ってないのかな。

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